不動産情報のサイト見ていると「取引形態」という項目があり、「売主」とか「仲介(媒介)」などと書かれているのを見かけます。この違いってなんだろう?って思ったことありませんか?今回は「売主物件」の方に注目してみたいと思います。
売主物件とは
売主物件とは、
売主(所有者)=広告を出している不動産会社
という関係が成り立っている物件です。お店が仕入れた商品をお客さんに売るイメージですね。
売主物件の良いところ
〇仲介手数料がかからない
名前の通り「仲介ではない」ので仲介手数料がかかりません。仲介手数料は取引時にかかる費用の中でも負担が大きい部分なので、これは助かります。
〇瑕疵担保責任が2年以上
瑕疵担保責任についてはまた別の機会に説明しますが、簡単にいうと保証のようなものです。(厳密にいうと違うのですが、ここではそのようなイメージで考えてください)
売主物件の場合は、
売主(不動産業者)⇒買主(消費者)
という関係になりますので、消費者保護の観点からきちんと保証すべし!という形になっています。そのため保証(瑕疵担保責任)は2年以上と定められているのです。「2年以上」とはなっていますが、不動産業者からするとできれば短い方が良いので、契約上は最短の2年とするところがほとんどです。
ちなみに仲介の場合は、
売主(一般の方)⇔買主(一般の方)(間に仲介する不動産業者が入ります)
という関係で、あくまで一般の方同士の契約行為なので、瑕疵担保責任は任意となります。(瑕疵担保責任無しの場合も結構あります)
ですので購入する時の安心感が違ってきますね。
じゃあ売主物件を狙っていけばいいの?
売主物件の方がいいといえば、必ずしもそうではありません。
不動産業者が売主として物件を売るということは、当然ですが「利益を出す為に売る」ということです。
仕入れをし、利益分を上乗せして売るので、どうしても販売価格は高めの設定になります。また販売価格は内税ですが、売れた時は消費税を納めなければならないので、その分も計算して上乗せしてます。
また売れなければ「在庫」になりますので、売るのも必死になってきます。もちろん善良な不動産業者がほとんどだと思いますが、中には売るためには手段を選ばず・・・というところもありますので要注意です。
焦らず他も見てみよう
売主物件で良さそうだなと思った物件を見つけても、まずは同じマンションや、似たような条件のマンションの情報も見てみましょう。売主物件は高めの価格であることに気づくはずです。
前の記事にも書いた通り、不動産情報をチェックしていれば、マンションの価格がわかってきます。毎日少しずつでも良いのでサイトをチェックしてみてください。