100万円台の物件ってどうなの?

札幌のマンション情報を見ていると、安いもので100万円台からあります。利回りも20%を超えているし車を買うより安いのですが、こんな物件って実際どうなんでしょうか?

注意すべき点

安いものは安いなりの理由があります。
すぐに飛びつかずに、本当に購入してよい物件なのかチェックしてみましょう。

【入居者について(賃貸中の場合)】

低価格物件に限らずのことですが、入居者の内容と滞納の有無はチェックしましょう。

また保証人の内容も重要です。今後も連絡がつくのか、保証人をやめたいと言い出さないかなど気を付ける必要があります。

【設備について】

古いワンルームや1Kでは、「洗濯機置き場」が無い部屋が結構あります。間取り図をよく見てみましょう。
建物内にコインランドリーがあるマンションもありますが、やはり洗濯は室内でしたいものです。また今後の賃貸募集にも影響が出てきます。

また暖房機や給湯器等、費用が大きい設備についても、わかる範囲で聞いてみた方がよいでしょう。

【実際の収入(金額ベース)はどれくらいなのか】

「利回り20%以上!」と謳っていても、単なる表面上の利回りにすぎません。
管理等の経費を差し引くと月にわずかのお金しか残らない・・・という状況では、投資をする意味がありませんので、金額ベースで計算してみましょう。

これについては以前の記事「不動産の投資利回りとは」「隠れたランニングコストに注意!」を合わせてご参照ください。

一番大事なのは「次の賃貸募集」

賃貸中の利回りのよい物件を購入して、そのままの条件でずっと入居していてくれれば問題ありませんが、必ず退去はありますし、そうなれば新たに賃貸の募集をしなければなりません。

例えば「今は洗濯機置き場はないけど、次の募集時には設置して募集しよう」とか、「温水洗浄便座をつけてみよう」など、次の募集のイメージや募集のための費用を計算してみると、本当にそれが安い買い物なのか見えてくるはずです。