入居者の生活をイメージして部屋を良くする

デザインクロスを使うなど、内装にひと工夫して入居者を獲得するのも一つの方法ですが、まず快適な部屋とは何か、どんな設備があれば入居者が助かるか考えてみましょう。

入居者が困らない部屋にする

借りる部屋を決める時、決め手となるものが必ずあります。

賃料であったり、駅からの時間、周辺の施設(スーパーやコンビニ、ホームセンター等)、部屋の向きだったりといろいろあるでしょうが、その中でも「室内の設備」というのは非常に重要です。

部屋を内覧する時、お客さんはそこで生活しているイメージをもって部屋を見ます。そして新しい生活をする上で、何か不安な要素があればその部屋には入居してくれません。

物件に「付加価値を与える」のは悪くないことですが、「不安要素を無くす」というのはそれ以上に重要なことです。

ですからまずその部屋に何が足りないのか、この部屋に入居した人は何に困るのかをまず考えるべきです。

例えばこんなものをつけてみましょう

ワンルームのマンションやアパートでは、バルコニーが無い部屋を多く見かけます。そのような部屋で洗濯をした場合は、必ず部屋干しをする必要があります。

また北海道の冬は寒さが厳しく、日中の最高気温がマイナスの日が続きますので、冬はバルコニーがあっても、室内に洗濯物を干さなければなりません。またワンルームや1DKのマンションやアパートはバルコニーすらない物件も多くあります。

そんな時、室内に洗濯物を掛けられるスペースや設備があったらどうでしょう。

例えばユーティリティや室内に、洗濯物をたくさん干しても落ちてこないような、ステンレス製のポールを設置してはどうでしょう。

上のイメージ写真のようなポール(これは浴室内ですが)や、👇のように使用しない時は取り外せるものなどもあります、

入居者が突っ張り棒を買って使えばい良いと思うでしょうが、案外すぐに落ちてくるようですし、落ちた際に弾みで壁クロスが剥がれて退去時にトラブルになったということもよくあります。

「洗濯物をどこに干すか」というのは、内覧時に結構見られてるポイントです。もしその課題が残ったままでは、成約率は下がることでしょう。

長く入居してもらうことも大事

部屋の設備の充実は生活の快適さに繋がります。

素敵なデザインの部屋にして賃借人が決まっても、部屋の使い勝手が悪ければすぐに退去してしまいます。

多くのプラス要素がある部屋でも、たった一つの不安要素があるだけで、それが気になって不快な思いをする・・・ということはよくあるんです。

もちろん部屋に付加価値をつけることはよいことですが、その前に自分が入居者だったら・・・ということを考えて、不安要素を取り除くのが重要です。これは今後の入居者全員にとって有益なことなので、積極的に改善していきましょう。