賃貸の案内をして恥ずかしい部屋

賃貸の案内でお客さんと部屋に入ると、思わず顔をしかめてしまうような部屋があります。そのような部屋はほぼ100%成約しません。お客さんが逃げないように最低限の対策はしたいものです。

一番大事なのは「匂い」

【玄関を開けた時に真っ先に感じるのは】

案内に行って玄関ドアを開けた瞬間、最初に感じるのは「匂い」です。

目に入ってくるのは土間や下駄箱ですが、最初にそれを注意して見る人はほとんどいません。そのまま靴を脱いで室内に入っていきます。(早く室内を見たいですからね)

ですから部屋の第一印象を決めるのが「匂い」であり、これが不快なものであれば、いくら部屋がきれいであっても、その後の印象が悪くなりますし、何より不快な気分のまま部屋を見なければなりません。

【部屋の嫌な匂いの原因は「排水口」から】

空室で不快な匂いがする場合、排水口から上がってくる臭気が主な原因です。

通常排水口には排水トラップという部品があり、そこに水が溜まることによって、排水管からの臭気を遮断する仕組みなっています。(水が蓋の役割をしています)

しかし空室になり水を使わなくなると、排水トラップの水が蒸発して蓋の役割を果たさなくなり、排水管から臭気が上がってきて部屋に充満してしまうのです。

【虫が湧く原因にも】

空室で窓を閉め切っているのに、小さい虫が飛んでいたり、死骸が散乱していたりする・・・これは排水管で湧いた虫が上がってきたものです。虫の死骸があると、やっぱり印象が悪くなってしまいます。

【臭気対策】

マメに水を流して排水トラップに水を溜めればよいのですが、所有している物件が遠方にあって行けなかったり、特に夏はすぐに水が蒸発してしまったりする場合があります。

そこでおすすめなのは「排水口をテープで塞ぐ」ことです。テープ自体が臭気を遮断してくれますが、排水トラップの水も蒸発しにくくなり、二重の効果があります。

台所・洗面台・浴室が主な場所ですが、洗濯機の排水口も見落としがちなので注意してください。

ちなみテープは剥がしやすいものを選んでください。ガムテープ等は跡が残ってべたべたになります。

もちろん見た目も大事ですよ!

お客さんに部屋を見てもらう時に部屋の匂いはとても大事だと述べましたが、それは部屋がキレイであることが前提です。リフォームや清掃はきちんと行って、いつ内覧してもらっても良いようにしっかり準備しましょう。

そしてせっかく費用をかけてリフォームしても、臭いと思われてしまったら台無しになりますので、併せて臭気の対策も忘れずにしましょう!!