隠れたランニングコストに注意!

毎月の家賃収入を得ることができるマンション投資ですが、当然ながら毎月・毎年かかってくるコスト(ランニングコスト)もあります。

区分マンション投資の場合、「毎月の管理費・積立金」「毎年の固定資産税・都市計画税」がコストとしてかかってくることは、みなさんご存知のことと思いますが、実は他にもコストがかかる場合があるので注意が必要です。

隠れたコスト

▲水道料

「水道料なんて賃借人が払うものでしょ?」と思うでしょうが、問題なのは「空室時」なんです。
区分マンションの水道料の支払いについては下記の2つに分けられます。

1.水道局へ直接支払い

この場合は入居者(賃借人)と、市の水道局との契約になるので、空室時は0になりますし、仮に入居者が滞納した場合も、大家の責任はありません。(電気やガスと一緒です)

2.マンション管理会社(管理組合)へ支払い

この場合、空室時についてはマンションの管理規約によって異なります。

「入居者がいない時(空室時)は請求しない」場合は特に問題はないでしょう。

「入居者がいない時でも基本料を請求する」場合は、空室時も大家が支払わなければならないので、その分を頭に入れておかなければなりません。

いずれにせよ水道局と違うのは、滞納等の問題があれば、責任は大家にかかってきますので注意が必要です。

▲給湯料

マンションによっては、ボイラー室でお湯を沸かして、それを各部屋に供給するタイプがあります。このタイプは「基本料+従量制」である場合が多く、空室時でも基本料は請求される場合がほとんどです。

▲暖房料(集中暖房)

上記の給湯と同じで、ボイラー室から暖気を各部屋に供給します。北海道の冬は長いので稼働は10月中旬~5月中旬となっており、1年の半分以上は稼働しているところが多いです。これも空室時に請求があります。

▲町内会費、外部協力金、通信費

「町内会費」は、基本的には実際に居住している人が支払うべきなのでしょうが、なぜか空室時に大家へ請求がくるマンションがあります。通常200円~300円くらいなので、大きな負担ではありませんが、良い気分ではないですね。

「外部協力金」は、部屋を所有していながら居住していない所有者、つまり賃貸として貸している所有者(外部の所有者)が負担するものです。
外部の所有者は管理組合の理事に就任するケースが少ない等、マンションの維持・管理の面でどうしても公平さが失われがちなことからできた制度ですが、納得しない方も多そうです。
金額はそのマンションによりますが、5~15%で結構な負担となり、賃借人に負担させることも原則としてできません。(ただしこれを取り入れているマンションは少ないです)

「通信費」は、外部の所有者へ管理費・積立金等の請求書(領収書)を発送する際の郵送料です。居住している所有者の場合は、管理人が直接ポストへ投函するのでかかりません。金額は切手代位なので82円程度です。

とにかく購入する時に気を付けましょう

管理費・積立金以外のものは、不動産情報を見ても詳しく掲載されていません。
例えば管理費・積立金が合わせて5,000円であっても、給湯料や暖房料を合わせると15,000円かかる月もありました・・・などということもあります。
ですから購入する前には必ず不動産会社に、ランニングコストについて、必ず問い合わせるようにしましょう。